プロンプトなんて選ばなければ悩まない!プロンプトエンジニアリングをAIエージェントに任せよう!

AIエージェントでプロンプト作成の負担を減らす

生成AIを使いこなせるかどうかは、現状では個人のスキルに大きく依存しています。
「触れてみたけれど、いまいち活用しきれず、結局業務に定着しなかった」と感じている方も多いのではないでしょうか。

活用が難しい要因は、生成AIを日常的に使いこなすまでに想像以上の準備コストがかかことです。

例えば優れたプロンプト集があっても、それを自分の状況に合わせてアレンジし、入力し直す作業は想像以上に手間がかかります。
こうした手間の積み重ねがハードルとなり、習慣化する前に挫折してしまうのです。

そこで本記事では、こうした負担を軽減する方法として、AIエージェントを活用するアプローチを紹介します。
具体例として、ユーザーの意図に応じて最適なプロンプトを自動で選択するAIエージェントの実装例を取り上げます。

図1: 構築するエージェントの実行ワークフロー

事前準備

使用言語はPythonです。

エージェント構築には、Strands Agentsを利用します。
Strands Agentsは、AWSのエージェント開発フレームワークです。
最小構成であれば数行のコードで実用的なエージェントを構築でき、学習コストを抑えやすい点が特徴です。

今回はOpenAIの生成AIモデルを使用しますが、Strands AgentsではAmazon Bedrockで利用できる他のモデルも使用できます。

サンプルコード

今回は以下の2ファイル構成で実装します。同じディレクトリに配置してください。

  • prompts_data.py: プロンプト集
  • main.py: エージェントのメインロジック

エージェントに選択させたいプロンプトはカテゴリ分けされた辞書オブジェクトのリストとして、prompts_data.pyというファイルに定義します。
これにより、AIがユーザーの目的に応じて適切なプロンプトを自動的に検索できるようになります。

エージェントを構築するスクリプトmain.pyの全文はこちらです。

システムプロンプト

AIエージェントに渡すシステムプロンプトに、指示を記述します。
特に、処理の流れは「## 行動指針」としてあらかじめ具体的に定義ています。
「利用可能なカテゴリ」に、プロンプト集で定義しているカテゴリも示しておきます。

エージェントに渡すプロンプト検索ツール

プロンプト集から必要なプロンプトを検索するツールを実装します。
AIが理解できるよう、ツールの使い方を記述しておきます。

エージェントの構築・実行

エージェントを構築し、実行します。

実行例

「新しいビジネスアイデアを考えたい」というインプットでエージェントを動かします。

エージェントの回答を示します。
指示通り、使用したプロンプトを紹介してくれました。
完全なブラックボックス化を避けることで、ユーザー自身がプロンプト集を参照・活用しやすくなります。

終わりに

本記事では、Strands Agentsを用いて最適なプロンプトを自動選択するエージェントの構築方法を紹介しました。

エージェント化の真髄は、個人の高度なスキルをパッケージ化し、誰もが使えるようにできる点にあります。

生成AIをいかに使いやすく、意識せずとも使える道具へと昇華させるか、その視点をもってどんどん活用していきましょう!

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執筆者プロフィール

Shinozaki RyoTDI デジタルイノベーション技術部
より使いやすい生成AI環境を作るために日々働いています。

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